天使的に☆悪魔的な
慣れた手つきで絆創膏などを貼っていく青依。



『意外と器用なんだな。』


『だってあたしの母さん、保健室の先生だから。』


『ふ~ん。そうだったんだ。』


『こいつ、教師家庭に生まれてきたからな。』

『教師家庭?』

『そう。親戚の八割方、教師なの。』

『それってある意味、プレッシャー感じないか?』


『う~ん……。親は感じさせないようにしてるみたいなんだけど、

あたし自身は感じてるかも。』

と、苦笑いする青依。


あいつも、色々大変なんだな。



そう話していると、

不意にゾクッとするような視線を感じた。


諒弥だ。


『おい。まさか諒弥……。』

『お前、青依と喋りすぎ。』

ほらな!!

やっぱ焼きもちやいとったわ。

『はは!!お前も意外と嫉妬深いんやな!!』

『うっせぇ!!てかお前、関西人かよ。』

『せえやで。俺、関西生まれやもん。』

まあ、小3までやけどな。

一応、標準語の努力しとんで。

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