天使的に☆悪魔的な

決意☆杏

『ごめんね。心配かけて。』


部屋に着いた時、里衣に突然言われた。


『いいよ。

あたしも暇人だし。』

最近、部活を引退して暇人だったんだもん。

『だけど、里衣っていいね。

すごく愛されてて。』


『愛……されてる?』


『うん。愛されてるから、あの人達が喧嘩したんでしょ?

里衣を愛してたから。』


そう想わない?


だって、自分のために闘うんだよ。


『それって、スゴいと思う。』


『………。』


『あたしはさ、愛されてない気がするの。』


『どして?あんなに仲がいいのに。』


『別に仲がいいだけで、それ以上にはいけないの。』



ただ、友達みたいに仲がいいだけ。


カレカノみたいに、特別な関係じゃないみたい。


特別な関係って思ってたのはあたしだけ?


そう想うと、泣きたくなるんだよ。


『あ~あ。これじゃ、あたしの出番がないじゃない。』


『!!………青依。』


『ったく。杏もいい所取りするわね。』


と、不満そうに言う青依。


『……ちなまに今の話し、何割聞いてた?』


『ん?10割。』



100㌫じゃない!?


ああ……恥ずかしい。

でも、陸がいないだけでもましかな?


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