天使的に☆悪魔的な
『ちなみに陸も傍にいたよ。』


『………








ギャァ~!?』


『な!?どうした?』


『り、り、り、……。』


『俺がどうかしたか?』


だって傍にいたって事は聞いてたんでしょ?


嫌だぁ……。
恥ずかしい…。



『杏、大丈夫よ。』

『何がぁ……?』


『傍にいたって言っても、本人には聞こえてないから。』


え?聞こえてないの?


『よかったぁ……。』

『え?何が?』


『ううん。別になんでもない。』


こんな事聞かれたら、一生の恥だし。

『さぁ、次は里衣の治療をするわよ!!』


『『『治療!?』』』


『ダイアモンドより固い心を持ってる里衣が泣くなんて、よっぽどの事なのよ!!

で、何で泣いたの?』


“ダイアモンドより固い心”ってある一種、酷くない?


里衣も顔を歪めたけど、溜め息をついて、


『………自分でも分かんない。』


『分かん…ないんだ。』


と、青依も溜め息。


『じゃあ、今あんたの心にいるのは誰?』


と、質問を変えてきた。


『心の中………?』


『そう。どちらが印象深いかって事よ!!』


と、里衣を指差す青依。


あたしだったら………








陸、かな?


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