天使的に☆悪魔的な
『諒太?』
今にも消えそうな声だったけどあたしには届いた。
『………傍にいて。』
それは本当に小さい声だった。
どうして?
あたしに何かを伝えたいの?
あたしは大人しく元の場所に戻った。
その時に、
『………て。』
掠れた諒太の声が聞こえた。
『………何?』
あたしは諒太に顔を近づけた。
『……キス……して?』
『……え?』
でもそしたら酸素マスクが……。
その事を察知したのか、諒太は手を震わしながらもマスクを取った。
『りょ諒太!?』
『……早く。』
酸素マスクを外し、苦しそうになりながらも、彼は言った。
『………分かった。』
本当は嫌だった。
だってこれでいなくなったら、
辛い想いが残るでしょ?
だけどそれを諒太が望むなら、
あたしは受け入れる。
あたしは諒太のおでこにおでこを引っ付けて、
静かにキスをした。
彼の唇からは、
消毒液の味がした。
そして諒太は、
『…………愛してるから。』
と、幸せそうな顔をして、
涙を流しながら、瞳を閉じた。
今にも消えそうな声だったけどあたしには届いた。
『………傍にいて。』
それは本当に小さい声だった。
どうして?
あたしに何かを伝えたいの?
あたしは大人しく元の場所に戻った。
その時に、
『………て。』
掠れた諒太の声が聞こえた。
『………何?』
あたしは諒太に顔を近づけた。
『……キス……して?』
『……え?』
でもそしたら酸素マスクが……。
その事を察知したのか、諒太は手を震わしながらもマスクを取った。
『りょ諒太!?』
『……早く。』
酸素マスクを外し、苦しそうになりながらも、彼は言った。
『………分かった。』
本当は嫌だった。
だってこれでいなくなったら、
辛い想いが残るでしょ?
だけどそれを諒太が望むなら、
あたしは受け入れる。
あたしは諒太のおでこにおでこを引っ付けて、
静かにキスをした。
彼の唇からは、
消毒液の味がした。
そして諒太は、
『…………愛してるから。』
と、幸せそうな顔をして、
涙を流しながら、瞳を閉じた。