天使的に☆悪魔的な
さて……本題に入ると、


実は昨日、俺は自分が死ぬ夢を見た。


普通、それくらいだったらいいんだけど、


里衣は覚えてないか？

俺は早死にするタイプだって。


で、死ぬ前日くらいに、


自分が死ぬ夢を見るって。


あともう１つ、


今日、里衣に呼び出された日なんだ。



だから、どうしても死にたくない。


でもそれは定めかもしれない。


だからこの手紙を書いた。


分かってくれたかな？


だからもしも里衣がこれを見てるとき、


俺は多分、いや確実に死んでると思う。


そこでお願いがある。


……生きて、な。



里衣だけは生きて。


もしも勝手に俺の後を追って死んだら、


俺は全身全霊をかけて里衣を生き返らせるからな!!


だって俺のせいで死んで欲しくはないから。


なぁ里衣。


命を粗末にするなよ。

俺は確かに15で死んだ。


だけど、あんまり後悔は残してないつもり。

もしも後悔があったとしたら、


もう少し、早く里衣に出会いたかった。


だけどもういい。


俺は、愛されてるから。


里衣。


俺を選んでくれてありがとう。


俺にとって15歳は、


最高に幸せな歳だった。


15は大人でも子供でもある歳。


思春期の真っ只中だし、色んな事がぎくしゃくしてくる。


< 236 / 243 >
表紙・目次

この作品をシェア

pagetop