天使的に☆悪魔的な
朱音はそう言うと歩いて帰って行った。




“辛い過去を背負って生きている”




誰だってそうだよ。




過去を引きずらない人なんかいない。




それぞれ、悲しみを背負って生きているんだ。




だけど、あいつが言ったのなら、




それは計り知れない哀しみを持っているのかもしれない。




だったら、




それを引っくるめて輝本の全部を守るよ。




必ず。




その夜、俺は輝本にこうメールを送った。




===========
To:輝本 里衣
Re:夜遅くにごめん!!!

〉もしよかったら、明日の放課後図書室で会いたい。
待ってるから。
===========




夜空が綺麗な夜だった。
< 40 / 243 >

この作品をシェア

pagetop