天使的に☆悪魔的な

興味☆里衣

『はあ……。』




鏡を見ながらため息をつく。



あの後、あたしは涙が枯れそうになるまで泣いた。




けど、やっぱりあの時と同じで涙は枯れなかった。




で、残った物はこの泣き腫らした瞳。




こんなので学校に行くなんて絶対無理!!!!




『里衣、どうしたの?』




洗面所から中々出ないあたしを心配して青依がヒョコッと現れた。



『あ~あ、瞳が腫れちゃったな。これは。』



のんきに言ってる場合じゃないんだけど。




『どうにかならない?』




『う~ん……。温かいタオルと冷たいタオルを目に交互に当てたらいいって聞いた事がある。』




『じゃあ、一時間目に保健室に行くから連絡ヨロシク!!!!』



『OK!!!!じゃあ、あたしは行くわ!!!』




『行ってら~。』



そう言って、青依は慌ただしく部屋から出ていった。




『はあ………。』




残された部屋の中でまたため息。




ため息をついたら幸せが逃げるとか言うけど本当みたい。
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