天使的に☆悪魔的な
『とりあえずさ、諒弥もそろそろ話せよ。』



『あ、いいよ。』






俺は深呼吸をした。





みんなの視線が集まる。





『俺と青依は、マンションの隣どうしに住んでた。………』









俺があそこに引っ越して来たのは俺たちが小3の秋。




引っ越しのあいさつに言った時、俺たちは初めてあった。




いや、もう巡り逢ってたけどな。




……………………………
『みっちゃん!!!』

『しーちゃん!!!!』



『『お久しぶり!!!!』』




キャア~と叫びながら抱き合う二人。




『母さん……?』





『あ、諒弥はちっちゃかったから覚えてないか。




この人はあたしの高校・大学の親友なの。




あんたがちっちゃい頃はよく、しーちゃんの子と遊んでたのよ♪』



『へぇ~……。』





『そう言えば、青依ちゃんが見当たらないけど、お稽古?』




『そう。今日はピアノ♪』





『へぇ~!!!やっぱりお稽古はやらせた方がいいのかしら……。』



『母さん!!!!』




『何?』





『下のバスケのコートで練習していい?』



『気を付けてね!!!!』




俺は逃げる様にコートへ急いだ。




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