天使的に☆悪魔的な
バシュッ!!!!!

バシュッ!!!

バシュッ!!!!





相変わらずの調子だ。



俺は近くのベンチに座ろうとした。




だけどその時、




『……♪~………♪~……。』





微かに綺麗な歌声がした。





誰かいるのか?





俺はコートの真反対にあるスタンドに行った。




そこには、





『♪~♪~♪~』




俺と歳が同じくらいの女の子がいた。





彼女は楽しそうな表情を浮かべながら、




美しい旋律を歌っていた。




どこかの讃美歌なのだろうか。




言葉は分からなかったけど、とても安らかな気持ちになった。





気がつくと歌声は止まっていて、





その張本人が俺の目の前にいた。




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