Love Puzzle
Piece2
“キーンコーンカーンコーン・・・。”

「−−というわけで、今日の連絡は以上だ。休憩時間に入る・・・・・・っと、その前に!!」

加藤先生のこの言葉で、騒がしかった教室内は一気に静かになった。

「皆、転入生の話は聞いてるだろ??」

が、この言葉で教室内は再び騒がしくなった。

「先生ー。転入生って昨日来るんじゃなかったのー??」

「それが、家庭の都合で来れなかったみたいなんだ。だから転入は1日遅らせて今日になった。・・・というわけで、紹介するぞー。山下、入ってこい。」

“ガラガラ”

ドアを開けて、アイツはゆっくり入ってきた。

教卓の後ろに立つと少し微笑みながら、口を開く。

「山下新です。これからよろしくお願いします。」

あぁ、ついに来てしまった・・・・。

山下新。

アイツを見てうなだれる私とは反対に、周りの女子達はキャーキャー興奮している。

男子までもが「アイツかっこよくね??」なんて言ってるし。

そりゃ、そうだ。

見た目だけいいもんね、見た目だけ。
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