Love Puzzle

「それができないぐらい忙しいんだよ、家は。」

「････････。」

････なんか･･････こっから先は、あまり深入りしないほうがいいみたい。

気にはなるんだけど･･･。

一瞬････ほんの一瞬だけ、山下新の顔に雲がかかった気がしたから････。

「･･････で、どうすんだよ??」

はっと気付いた時、彼の顔はもう既に、元の表情に戻っていた。

「どうするって言われても････。その案内をしなくちゃ携帯返してくれないんでしょ??」

「当たり前。」

「･･････････、わかったよっ!案内すればいいんでしょ!?案内すれば!」

やけくそになってそう答えた私を満足気に見た山下新は「おっし、じゃぁ、行くぞ!!」なんて勝手に仕切ってるし。

そんな彼を見て私はふと思った。

････････なんか、初対面の時とだいぶ違くない??

性格っていうかﾃﾝｼｮﾝっていうか････。

「おい、早くしろよっ。お前が先に行かないと意味ねぇだろ??」

「････はいはい。」

って、人の性格なんてどうでもいっか。

適当に案内して早く携帯返してもらおーっと････。