Love Puzzle
Piece1
季節は夏。

朝からジメジメしていてかつ暑いものだから、汗がだくだくで気分は最悪。

・・・・・なーんてね。

んなわけないじゃん。

むしろ夏、大好きですよ。

だって色んなイベントがあるじゃん??

夏ならではって感じの。

まぁ、そんなことは置いといて。

私は等身大の鏡の前でクルリと1回転してみる。

それから身仕度チェック。

髪型オッケー、制服オッケー、お化粧(すごく薄いけど)オッケー・・・・・・。

そして、最後の仕上げは両手の人差し指で口の口角を上げて。

「笑顔オッケーッ。」

よっし。時間は・・・??

チラッと壁にかかっている真っ赤な時計に目をやる。

・・・・・8:10。

うん、ピッタリ!

1人で満足気に頷いてからお気に入りの鞄を肩にかけて階段を下る。

「お母さん、行ってくるねー。」

リビングにいる母に声をかけてからドアを開ける。

「いってらっしゃい。」という声を耳にしながら。
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