Love Puzzle
「・・・・あの人、彼女がいるみたいなんだよね。」

え・・・・。

彼女・・・・??

「嘘っ。」

「嘘じゃないんだってばっ。この前・・・・私達と同じぐらいの歳の子かな。すっごく綺麗な人と、高松ユウヤが楽しそうに歩いてるの見たんだよ。」

「えぇー!?超ショック〜!」

「ねぇー。私もだよ〜。」

キャッキャッキャッキャと騒ぎながら、女子達はそのまま校舎を出て行った。

「・・・・・・。」

シーンと急に静まり返る校舎。

・・・そっか。

アイツ、やっぱり彼女いたんだ・・・・。

って!

何ガッカリしちゃってんの、私!?

別に新の恋愛事情なんてどうでもいいじゃん!!

自動販売機にお金を入れ、お茶とココアのボタンを強く押す。

‘ガコン’

‘ガコン’

そうやって物にあたっても、この訳のわからない気持ちは消える事がなく。

「・・・・はい、新。」

私は教室へと戻ってきた。

「・・・・さんきゅ。つーか、下の自販機で飲み物買うのにどんだけ時間かかってんだよ、お前は。」
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