Love Puzzle
いつもなら「しかたないじゃん!」って言い返してるはずなのに。

「・・・・ゴメン。」

この時の私は、そんなことを言う余裕がなかったんだ。

「は??」

これにはさすがの新も驚いたみたいで。

「・・・・お前が素直に謝るなんて珍しいな。明日は大雪なんじゃね??」

・・・・相変わらず口が減らないんだから。

「・・・・今は秋だから雪なんて降らないよ。」

「わかんねぇじゃん。寒けりゃ秋だって雪は降るんだよ。」

「・・・・・・。」

ココアの蓋を開け片手で持ち、私は‘コクコク’とゆっくりそれを飲む。

その温かさは私の心を落ち着かせてくれる気がした。

そして一息ついてから、私はそっと口を開いた。

「新。」

「んだよ。」

「・・・・・さっきから気になってたんだけど。・・・なんでお茶、飲まないの??」

あぁ、よかった・・・・。

なんとかいつもの調子で話せそう・・・・。

「・・・・・家帰ったら飲む。」

!?

「・・・・はい??」
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