はーとちぇんじ☆
非常階段に行くと、まだ小百合は来ていなかった。


と思ったが、一つ上の階にいた。


「さっきからどうしたの?」

先に口を開いたのはあたしだった。

「萌さんが私の事そんな目で見てただなんて。親友だと思ってたのに、裏切られた気分だわ。」

あたしは小百合が何を言っているのか、全く分からなかった。

「何のこと?」


「あなたレズなんですってね。私もそういう対象だったわけなんでしょう?」

レズ…?ってあの女同士の!?

あたしは、有りもしない話に腹が立った。
あたしがレズだなんて話をしたのは、さっきのクラスメイトに違いない。


「レズなんて!ありえないよ!」



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