はーとちぇんじ☆
部屋に入ってきた小百合は、汗びっしょりだった。

お茶を飲んで一息ついた小百合がはなしだした。

「萌さん。ごめんなさい。私、どうかしていたわ。萌さんがレズなわけないし、それを信じてキスするだなんて…」


でも悪いのは小百合じゃない。心のどこかで小百合からのキスを望んで『はーとちぇんじ』をしたあたしが悪いんだ。



「いいよ。小百合はあたしとキスしたの、後悔してる?あたしは嬉しかったけどなぁ」

わざと意地悪っぽく、冗談を言ってみた。

「えっ…!」


「ははっ、ウソだよ。…ううん、ウソじゃない。レズはレズでも小百合となら許せるよ。だって親友だもん。」


小百合となら…って言う気持ちに嘘はなかった。


「萌さん…私もよ。大好き☆」


小百合がそう言って抱き付いてきた。

そして、あたしもそれをしっかり受け止めた。

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