はーとちぇんじ☆
わずかな望みをかけ、あたしはペンダントを握った。


「はーと…ちぇんじ。」


……………



しばらくの沈黙が続いた後、男が床に崩れ落ちた。


「えっ!?ちょっと!」


慌てて揺さぶると、男は顔を上げた。


「萌さん。好きです。キスして下さい」


…何言ってんのコイツ。


でも驚いていた。


実はあたしはわずかながら、目の前のイケてる男に好意を寄せていた。


「思い通りになった…」

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