焦れ恋オフィス
私の運転する車で来たのは、会社からあまり遠くないしゃぶしゃぶのお店。
雑誌で見つけた母さんが一度来たかったらしくて、もともとテンション高めの彼女の気持ちは右上がり一直線。
個室に通された途端にお気に入りの焼酎を注文してはしゃいでいる。
その様子を呆れて眺める央雅は、
「ある意味羨ましい…」
と呟いていた。
「で、今日は誰のお祝い?」
隣りに座った私の問いに
「階段から落ちて両足骨折した
『弥生ちゃん8歳』
が無事に退院したお祝い」
「…」