焦れ恋オフィス
芽依が高橋専務の妹ならば、即ち社長の娘という事になる。

将来の会社でのポジションを確保する為に芽依と子供を利用するって疑ってるのか…?

「今まで、僕一人のものにしたくて散々悩んできました。
会社を辞めさせて、専務から遠ざけようかとも考えました。
…芽依さえ側にいてくれたらそれでいいんです」

「…そうか」

「もし、僕が気に入らないなら、会社は辞めても構いません」

ぐっと堪えた怒りのせいか、きっと俺の視線はかなりきつくなっているはず。

それでもわかって欲しい。

芽依だけが欲しい。
その想いを。
< 162 / 312 >

この作品をシェア

pagetop