焦れ恋オフィス
離れる痛み
見慣れない天井が目に入ってしばらくは、ここがどこかわからなかった。
真っ白な…しみ一つない天井。
…病院だ。
そう理解してから思わず苦笑してしまう。
今日は月曜日だから、二日目の朝なのに。
いつも、目覚めてすぐに目に入るのは…夏基の寝顔だった月曜日の朝。
まさか、一人でこんな場所で寂しく迎えるなんて、先週は思わなかった。
一人じゃないか…。
そっとお腹に手をあてて、目を閉じる。
あなたが無事で…。
本当に良かった。