焦れ恋オフィス
諭すように…けれど迷いのない言葉が私の心に突き刺さる。

『赤ちゃんがかわいそう』

それは、目を背けたくてもできない真実。
夏基が私を唯一愛する恋人だと思っていなくても、お腹の赤ちゃんには子供として愛される権利がある。
逆に、夏基にも赤ちゃんを愛して側にいる権利はある…。

そんな事…

「わかってるけど。…私の気持ちが追いつかないの。今までみたいに…夏基を好きで側にいるだけじゃ済まないし。赤ちゃんと私の将来…考えさせて」

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