焦れ恋オフィス
二人きりになった途端に跳ね上がる心臓の音が夏基に聞こえてるんじゃないかと緊張していると、夏基はベッドに腰掛けた。
そっと抱き寄せられて、気付けば私の顔は夏基の胸に押しつけられていた。
「芽依…」
夏基のかすれた声に体が震える。
「嘘つき」
「は…?どういう…」
夏基の言葉に思わず言い返そうとしたけれど、唇をふさがれて最後まで言う事はできなかった。
「…んっ。は…んっ。夏基…」
次第に深くなるキスにぬくもりを感じて、今までになく私も応えてしまう。
私の頭を固定して離そうとしない夏基の深い想いが私の体を包む。