焦れ恋オフィス
内緒にして欲しいって兄さんや花凛に釘をさしておいたのは昨日の事。
いつかは話すにしても、こんなに早くばらすとは思えない。

「夏芽に呼ばれたんだよ」

「…夏芽?…って誰」

女の子…?
今まで聞いた事のない名前に首をかしげて続く言葉を待つ。

明るく揺れている瞳が私の心をどきどきさせる…。

夏基は、私のお腹に私の手を持っていき、その上に自分の手を重ねると小さく息を吐いた。



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