焦れ恋オフィス
父さんも母さんも仕事が忙しくてあまり家にいない毎日。

『芽依』

と優しく呼ばれるのは二日に一度くらい。

寂しい気持ちを持って過ごす事に慣れてしまった私の口数は次第に少なくなっていった。

そして…。

母さんに連れられて家を出て行く日。

学校のお友達との別れが私の気持ちに蓋をして…。
兄さんと離れる寂しさが、その蓋に鍵をかけた。

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