焦れ恋オフィス
「部屋も広いしそのほうが楽だろ?
俺が瑶子の親の部屋に泊まるしさ」

「その…。

両親が嫌がってるんだな…はは。」

「何でだよ」

「奥の寝室にあるベッドで明日堅人と一緒に寝るんだなぁ…って想像しちゃって嫌なんだってさ」

苦笑しながらも、ちょっと照れてる様子に俺も笑ってしまう。

「…なるほど」

声に笑いが混じってしまうのも仕方なくて…。

まぁ、親なら嫌かもな。

「わかったよ。ありがたくこの部屋つかわせてもらうよ」

ホッとした笑顔の瑶子は、一瞬にして何かを企むかのような表情で俺を見ると

「彼女…芽依ちゃんだっけ?連れて来たら良かったのに」

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