焦れ恋オフィス



夏基のいない金曜の夜。
兄さんの家に呼ばれて行くと、何だかみんな浮かれていて…おかしい。

夕飯を一緒に食べようと言われて、何も気にせずやってきたけれど…。

普段あまり会わない面々もいて、

『何かある…』

と思わず後退りしてしまった。
もしかしたら、私の婚約祝い…?
あまりそういう事が得意じゃないから、怯みながら帰りたくなって警戒していると。

「芽依」

と声をかけられた。

リビングで料理や飲み物の準備をしている人の中から顔を出してるのは

「利也くん…」

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