焦れ恋オフィス



披露宴がお開きとなり、後は二次会…。
正直、司会を頼まれてなければこのまま飛行機に乗って帰りたい…。

宴会場から出てエレベーターを待っている俺達は、二次会を仕切るように堅人と瑶子から言われていて、とりあえず二次会の会場へ向かう所。

仙台の地理には全く疎い俺達が仕切るなんて、本当ふざけてる…。

「タクシーで15分くらいらしい。…でも、前の彼氏に司会させるって…瑶子も相変わらず何も考えてないよな」

くっと呆れた笑い声をあげる晴壱や他のメンバー。

「…俺も、堅人の立場なら複雑だと思うよ」

「…まぁ、瑶子だからな…」

そう。
みんなから愛されてる瑶子だから…堅人も許すんだろう…。
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