焦れ恋オフィス
「今まで芽依の気持ちを傷つける事ばかりでごめん…。これからは大丈夫だから」

俺の持っている誠意全てをこめて。
芽依が妬いてくれたり、心配している事に感謝して。

「ん…。

ねぇ、二次会行くの?」

俺の腕を掴むと、寂しそうに聞いてくる芽依。

「うん…。司会だからな…行かないわけにはいかないな…」

「そうだね。…じゃ、夏基の部屋で待ってるよ。連れてってくれる?」

「あ…俺の部屋って…今夜どこになるんだろう…」

「え?…夕べはどこに泊まったの?」

「ん?…絶対芽依が羨ましがるような部屋」

芽依の肩を抱いて、宴会場の入口の金屏風前で友達と笑っている瑶子を見つける…。

その間も芽依は怪訝そうな顔を俺に向けている。
安心させるように笑いかけると、微かに笑って応えてくれる…。

どうしてここに芽依がいるのか…とりあえずはそれを聞く為にも、今日泊まる部屋を確認しないとな…。

芽依の腕を引っ張って、瑶子のもとへと向かった。

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