焦れ恋オフィス
「俺も、嬉しかった…。俺があげた指輪しか身に着けてない芽依が俺に愛されて喘ぐ顔見れてますます燃えた」

「…夏基、なんだかやらしい…」

夏基の胸に顔を埋めて照れてしまう。

「やらしくていいんだ。芽依だけだから。
それに…今まで俺が芽依を傷つけた分は、それ以上に愛して愛して埋め合わせるから。
覚悟しろよ」

「え?私が兄さんの事ちゃんと言わなかったから…」

顔を上げて、慌てて言おうとした唇を夏基の唇が塞ぐ。
夏基に、兄さんとの関係をちゃんと言ってたら、お互いもっと早く素直になって…夏基だって切ない気持ち抱えたまま指輪を用意することもなかったのに。
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