焦れ恋オフィス
えへへ…とじわじわぬくもりを感じる。

「芽依こそ、夏芽にばかり構ってないで、ちゃんと俺も気にしてくれよ」

「…大丈夫。こんなに夏基を好きなのに。
一番好きなのに」

結婚してから、愛情を思う存分私にぶつけてくる夏基に戸惑ったけれど、今ではもう。

私は夏基に溺れっ放し。

見上げると、甘い視線に捕らえられる。

「俺より夏芽のほうが大事だろ?」

ん?

と首をかしげる瞳にとろけてしまいそう。

でも。
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