月と太陽Ⅱ



―――いや、ある!


彼を殺さず、元の姿に戻せるかもしれない方法が!


「レオル、奴の気をこちらに向けさせないよう気を背けて」


エセルは声を張り上げながら言った。


その言葉にレオルはこちらを見ると体制を整えながら「分かった」と答えた。


聞かずともエセルには何か考えがあるのだと察したからだ。
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