月と太陽Ⅱ
様々な思いを巡らせながら三人はひたすら走った。
しばらくすると木の隙間から赤い光がもれている所へ走った。
するとガサッという音がして森から抜けた。
「出られた……」
レオルが嬉しさのあまり声を漏らした。
前を見ると入り口にあったボロボロの標識と、澄み渡った草原が広がっていた。
草はオレンジの光に照らされ黄色っぽく見える。
「もう夜になるわ。早くしないとサスティンが………」
フェリアは気持ちが焦るあまり、そわそわしながら言った。
そして草原に向かって走っていく。
そんなフェリアを見て、慌ててその後をエセルとレオルが追った。