月と太陽Ⅱ
ソフィアは先程から呻いているサスティンを心配そうに見つめた。
時間が経つにつれて病状は悪化するばかりだ。
ふと、ソフィアが窓を不安そうに見つめた。
「もう夜になりましたよ。やはり間に合わないんじゃ……」
ソフィアが静かに座っているノザを見ながら言う。
「あの者達はきっと帰ってくるわい。なんせ選ばれた者達なんじゃから」
ノザの瞳は自信に満ち溢れていた。
しかしノザの言っている意味が分からなかったソフィアは「選ばれた?」と不思議そうに聞き返した。