月と太陽Ⅱ



すると今まで溜まっていた疲れが一気にエセル達を襲ってきた。


エセルはへなへなと床に座り込み、フェリアは腕の激痛にうめき声をもらすと隣に座った。


レオルもふうと一息つくと壁にもたれ掛かった。


みんな一斉に緊張が溶けたようだ。


すると疲れきった三人の前にソフィアが立った。


「さぞお疲れでしょう。今夜はここにお泊まり下さい。彼も明日には完治しているはずです」


そう言うとソフィアは嬉しそうににっこり笑った。
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