月と太陽Ⅱ
サスティンの冷静な物言いに納得したとばかりにレオルが続く。
「確かにな。幸い、次の目的地である『ユサ』は月の歴史そのものと言われる程の村だ。何か手がかりが見つかるかもしれないな」
それを聞くと四人はお互いに目を合わせて頷く。
そんな重たくなった空気の中、ふいにエセルが言う。
「それとも全然意味がなかったりして」
エセルがにっこりと笑った。
「えっ」
あとの三人が声をあわせて言った。
エセルってそんな性格だっけ?
なにか変なものでも食べたのか?
もしかしてここらへんにあるこのきのこのせいなのか…
エセルはもうちょっと慎重にいくタイプだと思っていたんだがやはり私もまだまだだな。