月と太陽Ⅱ




「坊ちゃん!お待ち下さい!」


屋敷のメイドが声をかけても、少年は目向きもしないで走りつづけた。


長い階段を下っていき、廊下を曲がる。


もう少しで裏口にたどり着く!


少年はスピードを上げた。


「サスティン!」


後ろから聞き覚えのある声が聞こえた。
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