月と太陽Ⅱ



エメル城の周りには『さらさら草原』があるのだが何年か前にはそこに少数の家々が並んでいた。


当時、戦争は激化しており、城にはたくさんの戦士たちが住んでいた。


そこで王はその戦士たちを家族と共に住ませてやりたいと考えた。


そこで城の周りに家を建て、そこに家族と共に住ませた。


太陽がよく照っているある日、一つの家は小さな女の子の声でにぎわっていた。


「誕生日おめでとう、エセル」


そう言ってエセルの母、セビアはにっこりと娘に微笑んだ。
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