それ行け!演劇クラブ
「来やがれ藤林!貴様なんか秒殺だぜコラ!!」
「だぜコラ!!」
2人してフェンシングの構えみたいなポーズで指差さないでよ。
「ヤダ。早く帰ってアルフ見たいもん。」
今は6時頃、家に着くのは急いだら30分もしないか。アルフは7時からだしなぁ~。家は大樹とか大心みたいに歩いたりバスで行ける距離だけど相手はやめとこーかな。アルフ見たいし。
「貴様俺との勝負よりアルフが大事なのか!?あんなブサイクな宇宙人の古い洋ドラが俺との勝負より大事かコラ!!勝負しろやハゲ!!」
へぇ~っそんなこと言うんだ・・・。アルフをブサイクな宇宙人とか私の目の前で言うんだ。そして私に向かってハゲとかよく言えたわね。
「よっぽど死にたいみたいね。その意気に免じて受けてあげるわ。ただし、アルフに間に合う具合にね!!」
「喧嘩上等往生するズラァァァ!!!」
「するズラァァァ!!!」
ニヤリ・・・
アルフ見なきゃだから短期決戦と行きましょう。
サッ
パァン
ピスッピスッ
「アガァァァァァ!!!」
床に転がるBB弾、2人の脇腹をぶち抜いたのだ。そう、さっき弥宵に合図して狙撃させたのだ。
そしてこのスキに猿に鉄拳!!おぉ~っ飛んだ飛んだぁぁ。
「あはははぁ~♪楽しぃ(たぁのしぃ)なぁぁ~♪」
満面の笑みでの鉄拳が織田信市を襲い、ヤツは吹っ飛び回転しながら落ち、そして蹴り上げファイアトルネードを決めた。
「時間は~っと・・・うん、アルフにはギリギリ間に合うわね。行くよ弥宵。」
帰ろうとする私と弥宵に対し
「おい待て練習はしないのか!!」
なんて真一が言ってきた。
「アルフがある月曜は例外なく休み。最悪私と弥宵、雷夏は休みなんだから。」
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