それ行け!演劇クラブ

｢え・・・？｣
ちょっ・・・ちょっと待てよ・・・。アルフ見たいから今日は休みとか・・・杏香に城戸、銭形だけでも休みとかなんだよそれ・・・。
｢大樹、やろうぜ。練習!｣
｢今日（7月27日）は師走先生の誕生日でお祝いしなきゃダメだから今日は練習できないっす。｣
え・・・？
んじゃ残ってるのは・・・？
｢なぁ・・・風魔に高坂、練習やろうぜ。あと鉢屋。｣
｢ゴメンネ、服部君。今日ヴィオラのお稽古があってぇ、練習できないのぉ。｣
鉢屋は今日は無理か。てかヴィオラ？そこはヴァイオリンじゃなくてヴィオラ!？お嬢は違うなぁ。
｢真一、紅林も来れないみたいだが、コイツはラチってきた。コイツも練習に付き合わせるか？｣
えっ・・・吉田をか・・・？三波よ。
｢吉田は役者じゃないからな。いいよ別に。｣
チェッつまんねぇのトンニーノなんてふて腐れて吉田を放す三波を前に軽い頭痛を覚えた。マジでこのメンツで学際は大丈夫なのか・・・？
｢藤林に城戸はいないが、まぁアクションの練習だけなら何とかなるか・・・。よし、服部練習やろうか。｣
いっ出浦!お前ってヤツは・・・、お前ってヤツは～!!!
｢出浦、お前っていいヤツなのな。｣
｢なっ、なんだ服部急に!？｣
そりゃビックリするよな急にいいヤツって言われたら。けど真面目に練習しようって思ってるヤツがいてくれたのはありがたかった。
あぁ、杏香に銭形も城戸も出浦みたいに真面目に出てくれたらいいのに。鉢屋もしゃあないけどさ、杏香達みたいなあからさまなサボリじゃないけどさ、学際まであと数ヶ月なんだから学際の練習優先して欲しかった。
まぁそんな感じでその日の練習をした。