それ行け!演劇クラブ
「ちるみ!!!」
私が思わず大声を出したからちるみが驚いた感じで振り向いた。
「今日から私とちるみは親友よ♪今日は私が何かちるみにプレゼントしたげるね。何がいい?」

ちるみはちょっと迷ってから
「じゃあ今晩のおかずでもお願いします。え~と今日は、麻婆豆腐にするからお豆腐お願いします。」
せっかくのがお豆腐って、どんだけちるみ欲がないのよ・・・。
「O.K.じゃさ、まずは駅前行こ。でさ、その後でも良いかな?それか夕方。」
「夕方でお願いします。」
そりゃ夕方がいいか~。
「O.K.じゃとりあえず駅前にGo!」
11時、駅前広場でのまのえりイベント開始!
あぁ・・・生で見ると何で写真とかの無量大数倍可愛いんだろう?
雷夏どーしてっかな?
はうあっ!!ド・メイスン!泪よだれ鼻血バリ3かい!!おわっ!近くのJKも雷夏と同じ状態だ!!!でも、スゴい楽しい!
握手会、どうしようか・・・。1日2回はやっぱアレだし、お昼にまわそ。
お昼は近くのファーストフードにしようか。
あれ、弥宵。才太に咲月も一緒も一緒なんだ。
「清士郎とか綺乃どしたん?」
「清士郎に綺乃?あぁアイツらなら2人っきりにしたげたよ。弥宵様は意外と恋のキューピットなのだ♪」
三波も真一も巻き込んだな。こりゃ。
「てかさぁ、お昼どーするつもりなん?」
「ファーストフードにしようかって思ってたとこなんだ。」
雷夏がそう言ったところで弥宵はちるみに気付いた。
「ねぇ杏香、大樹の後ろの子って、大樹の射影体?」
あ・・・。弥宵も同じこと言ったし。てか大樹って演操者なのか?
「ねぇ弥宵、私も雷夏も最初同じこと言ったからアレなんだが射影体って地に足ついてないんだけどさ、ちゃんとホラ、地に足ついてるんだけど。それに大樹演操者じゃないでしょ。」
あぁ、確かに。こんなのが演操者だと智春程度にしか役に立たないよな。みたいな顔で頷いてる。
「えっとじゃあ誰?」
「大樹のメイド様で私の友達のちるみ。」
何で友達に大樹んとこのメイド様がいるんだみたいな目で私を見る。
「あぁさっき会ってさ、気に入ったから友達になっちゃった☆」
気に入ったから友達とかある意味アンタらしいよなんて感じで顔を引きつらせる弥宵だがその顔もすぐに変るだろう。
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