それ行け!演劇クラブ
「ハァァァァッ忍法口寄せ!来れ機巧巨神黒鐡明王!!」
私の影から現界したそれは機巧魔神(アスラ・マキーナ)黒鐡とMrブシドーのスサノオを足した外観で漆黒の鎧に身を固めた機械仕掛けであろう巨人だ。その巨人は私の身長と同じぐらいのサイズの右腕を前に出しゴッドハンドの右手より一回り大きいそれを前に出しザ・フェニックスを無造作に捕り私の両手に落した。
「ちょっと待て!影から巨人出してとかフツーに反則だろ!!」
反則じゃないでしょ。アンタらのとこのキーパーだって似たよーな技(マジン・ザ・ハンド)使うのにどーして私の時はそんななんだよ。大体部下にヤクザがいる獣人だって巨人出すじゃん。
そしてキャッチしたボールを咲月にパス♪
シュッ
私の両手から放たれたボールは恐るべき速度で咲月のもとへ。しかし
ボゴッ
軸上にいた一弥の顔に命中したのだ。
「あぁっ・・・テメー藤林!今のわざとだろ!!」
「何言ってるの!?言い掛かりはやめて欲しいわ。いい?私は咲月にパスしたらたまたまその軸上に彼がいて、たまたま当たったのよ。わかる?」
まぁ不慮の事故とは言え一弥が離脱してくれたのはありがたかった。だってザ・フェニックスは機巧巨人じゃないと止められない訳だし、あれ召還すんのに体力いるし。
「やめろ城戸川!今の彼女に悪気はなかった。あれは偶然起こったアクシデントだ。すまない藤林。変に責めて」
気にしないでよ守。
「そんなことより、サッカー続けましょ。」
「選手交代、一瀬を大暮に。」
カンフーってゆーか少林寺拳法で鍛えた華麗な身のこなしが自慢のオールラウンダー少大暮夕寺。一弥がベンチに行ったとは言え厄介なのが出たわね。でも、守たちのための練習試合、ここまで来たら負けたかないなぁ。ラストの1秒までフルスロットルで行くぞー!
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