あたしと僕

lunch time☆

そしてやっとのlunch time☆かと思ったけど、そう言えばあの魔王子と約束をしていたんだなと呆れながら思い出した。

「麻美ちゃん、どうしだの?顔がボケーッとなってるよ」
「坂口さん、なんかその口調ウザいんでやめてもらえます?」
「君は僕に反抗的だね…まぁいいや早く食べようよ麻美」

何かムカつく…。
あって間もないのにこの親しい関係…。
しかも呼び捨て…。
まぁたしかにあたしがちゃん付けは止めてっていったんだけど…。

「麻美ちゃん自慢じゃないんだけど、僕はこの学校でとても有名何だよ?この意味分かる?君が僕に逆らうのは構わないけど、君が苛められても知らないよ?」

小声で言われたけど迫力があった…。

「…はい。」
「良くできました。」

坂口があたしの頭を撫でる。
その時違う席の方から唯瀬〜と聞こえた。
そちらを向けば坂口の友達だろうか、手を振りながらこっちに来る。

「あんのバカ…気にしなくていいよ?」
「う、うん?」

坂口の友達が隣の席に座ってきた。

「やっぱ間近で見るのとは違うなぁ!!うん!可愛い!!俺好み!」
「えっあっ…ありがとう///」

突然の言動に慌てててしまう。

「ねぇ、君はそうやって女を口説き過ぎなんだよ、たまには大人しくちゃんとした会話が出来ないの?」
「これが俺のちゃんとした会話です!!それよりもさ、俺は豪農時潤って言うんだ!よろしく☆」

珍しい名前…。

「あっよろしくっ豪農時君?」
「豪農時ってしっくり来ないから普通に潤か潤君にしてくれる?」
「あっごめん!じゃぁ改めてよろしくね?潤君。」

潤君か…坂口よりイイ人っぽい…かな。

「はぁ…で?潤は何で弁当がないのかな?」
呆れた顔で潤君を見る坂口。
< 10 / 14 >

この作品をシェア

pagetop