あたしと僕
そしてあの時から麻美は唯瀬に弁当を作るようになってニ週間…。

「コレで授業を終わりにする今日習った所はテストに出るからな!」

そして待ちに待ったお昼休み…のハズだが、麻美は逆に来てほしくなかった…。

「はぁ…」

ため息を吐く麻美…これは日課になりつつある。

「ため息をすると、幸せが逃げるぞ☆」

"ぞ☆"ってキモっ!今鳥肌が三秒刻みで出てきてるよ…

「坂口さんに言われたくな〜い…今日も食べるんでしょ?」

麻美が聞けば唯瀬は「あぁ〜…今日は違う子から貰ったからいいよ、潤にでもあげたら?あのバカまた忘れたみたいだから」と麻美に一言言って席を外した。

「えっ…」

ズキッ―…

麻美の胸に苦しくなるような感覚がはしった。

「(ってあたしバカ?別にあんな奴…)…どうだっていいじゃん…」

最後に言った言葉は誰にも聞こえなかった…

その時潤が麻美の横を偶々通っていった。

「あっ!潤君!!」

我に返った麻美は潤に弁当を食べるか聞いた。

「アレ?唯瀬にあげないの?」

ズキッ…

まただ…。

「えっ?いいのいいの!!アイツは他の子に貰ってたみたいだから!」

麻美が慌てて言うと潤はそっかじゃぁありがたくと言ってどこかに行ってしまった…。

麻美は自分の気持ちに気付かないまま席についた。
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