あたしと僕
遅刻クライシス!

「麻美時間大丈夫なの?」
落ち着いて言わないでお母さん!!!
「危険だから急いでるの!!あっ朝ご飯はいいや!お弁当は!?」
「テーブルの上に置いといたわよ」
だから落ち着いて言わないでぇ!!

「ありがとう!!じゃぁいってきまぁーす!!」

あたしは弁当箱を鞄に入れて猛ダッシュ!!
元陸上部をナメんな!!


何とか学校には間に合った!!(自分を褒めてあげたい!!)

あたしは急いで職員室に向かったが、途中でヤバい女の先輩達にぶつかってしまった!
ちょっとヤバい…。

「……υυ」
怖いです…。
スッゴく睨まれてイタいです(泣)
お母さんゴメン…あたしの寿命が大分縮んだ(泣)
「人に当たっておいてなに黙ってんの?言う言葉とか無いワケ!?」
「ひぃぃ!ごめんなさい!実はあたし今急いでまして…できればそのぉ…」
「何?何が言いたいの?謝ったからっていいって思わないでくれる?」
謝れって言ったのそっちじゃん!!
何かイライラしてきた!!

あたしが声を出そうとしたらあたしの後ろから声が聞こえた。

「君達、その子は急いでるみたいだからどいてあげたらどうだい?結構困ってるみたいだし…ね?」

神だ!アナタは神に見えるよ!!

「まぁ、坂口君が言うなら仕方ないか…みんないこっ!」

坂口君じゃーねーといって帰る先輩達…。
助けてくれた人って坂口って言うんだー…。
坂口様々だよ!!

「はぁ…やっと行きやがったよ…いっつもいっつもここにいられると通行する人の邪魔だってのに…大丈夫だったかい?」
今幻聴が…ー。

「あっはい!ありがとうございます!」
「そう?まぁいいや…ねぇ…助けてあげたんだからそれなりにお礼はくれるんだよね?」
「…お礼?」
あれっ何か近付いて来てるような…。
「そう、お礼…」
ゴツッ
壁に背中が当たる
いつの間にか顔が近くに!!
「坂口…さん?」
「なに?」
平然な顔をしているなぁ…
「顔が…近いんですけども…」
私が問いかけてみれば
「そうたよ?だってわざとで近付いてるもん」
いや、可愛く言っても何にもありませんから!

「そんなの見れば分かります!」
「ならいいんじゃないのかな?」
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