あたしと僕
唯瀬side


僕は生徒会の仕事で見回りをしていた…。

「ここも異常はないね……ん?誰かいるみたいだ」誰かの声が聞こえその場所に行ってみれば…。

「人に当たっておいてなに黙ってんの?言う言葉とか無いワケ!?」
あぁまたか…何回も注意をしたのなぁ…。
「ひぃぃ!ごめんなさい!実はあたし今急いでまして…できればそのぉ…」怖がってんじゃん?
「何?何が言いたいの?謝ったからっていいって思わないでくれる?」
はぁ…見てて呆れるよ…注意しとくかな…。

「君達、その子は急いでるみたいだからどいてあげたらどうだい?結構困ってるみたいだし…ね?」

坂口が笑いかければ。

「まぁ、坂口君が言うなら仕方ないか…みんないこっ!」

坂口君じゃーねーといって帰る彼女達…。
疲れたなぁー…。
「はぁ…やっと行きやがったよ…いっつもいっつもここにいられると通行する人の邪魔だってのに…大丈夫だったかい?」

僕が問いかければ。
「あっはい!ありがとうございます!」
ふぅーん…顔はいい方だね…タイプだ。
「そう?まぁいいや…ねぇ…助けてあげたんだからそれなりにお礼はくれるんだよね?」
「…お礼?」
僕がお礼と言って顔を近付ければ彼女は後ずさってゆく。
「そう、お礼…」
彼女を逃がさないように両サイドに手を置く。
「坂口…さん?」
「なに?」
平然な顔をしているなぁ…って顔してるよ…まぁ自分でも分かるけど…。
「顔が…近いんですけども…」
当たり前じゃんキスをしようとしてるのに…。
「そうたよ?だってわざとで近付いてるもん」


「そんなの見れば分かります!」
「ならいいんじゃないのかな?」
でも僕的に拒絶されるとそれなりに傷つく…。

後から彼女は職員室はどこかと話を変えられて後ちょっとだったのになぁーと思い舌打ちをして教えてあげた後僕は教室に戻った。
< 6 / 14 >

この作品をシェア

pagetop