旋律
バタンッ!
「春花っ」
「かなくん。。」
宮本叶多がきた。
「お前、何もしてねぇだろうな!?」
「してねぇよ。ただ慰めただけだ。」
「かなくん…もぅ言っていいよ。」
「は…るか?」
「もぅいいの。どうせ隠してられなくなるでしょ?」
日向春花は苦笑いをした。
宮本叶多はゆっくり口を開いた。
「春花は…実は目が見えないんだ。」
「え…?」
俺みたいに歩けるのに…ピアノ弾けるのにか…?
だからあの時、よけなかった…いや、避けられなかったのか…
「目が見えなくなった理由は…………」
宮本叶多は目をふせた。
日向春花も。。
「母親に刺されたからだ…」