旋律
「……」

























母親に…か?
















他にも信じられない真実を宮本叶多から聞いた。




日向春花の過去。




















昔までは、普通に目が見えていたのに母親のせいで…


















「気づかなくてすまなかった…」
「…いいんだ。春花は頑張ってバレないよぅにしてたから。仕方ない。」


「木下春夜さん…このことは…」
「春夜でいいよ。後、絶対言わないから。俺もこの音楽堂に来るには訳があるから。」

「じゃあアタシも春花で。」
「叶多で。訳って?」





「……いつか話す。まだ無理だ。」
















「人には知られたくないコトもありますからね。また聞かせてくださいね。」


春花はいつもの優しい笑顔で言ってくれた。






「あぁ。」

















< 29 / 32 >

この作品をシェア

pagetop