3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




恭介達が釣りから帰ってくると各チームが役割を終え、いよいよBBQスタート。



「お疲れい!大漁に大漁だぜ」



釣りに行った筈の二人の衣装はびしょびしょ。



「お前ら釣り行ったんじゃねえの?川に落ちたんか?」



「それがよニジマスを追い掛けたら滑ってダイブよ。どうでもよくなって広樹も突き落として、はしゃぎまくりました!」



「恭介兄ちゃん、滑って焦りまくって溺れかけたもんね」



「てめ、コノヤロ。黙ってなさいと約束しただろ、この口か?この口がお喋り君か?お仕置きしてやるぞ」



広樹と恭介はじゃれあい、兄弟のように短時間で仲良くなった。



「イダダダ、痛いよ……キャハハハ、くすぐったいって!」



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