3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




「ニジマスと鮎か。じゃあ塩焼きにすっか、恭介手伝え」



ミロクと恭介で新鮮な鮎やニジマスを竹串にザクッと刺して、化粧塩をパラパラと施し炭火でじっくりたっぷり旨汁が滴りほど好い焦げ目が付くまで待つ。



「焼けたら味噌とか一味加えると旨いぞ」



手際よく焼き上がった魚に味噌やレモンで味付けをし、皆の皿に盛りつける恭介の姿は意外すぎると結衣以外は感じていた。



「へえ家庭的なんだね、みっくんの友達って」



「さすが主夫学生だな」



一方BBQは山芋や南瓜など焼きつつ、葱肉野菜の三拍子コラボも焼き焼き中。


よだれも滴る良い香りが草木を巡り漂う。



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