3つ感情をなくした彼女〜左耳にピアスの穴




恭介とミロクは中1のクラスから3年間同じ。だが、会話を交わしたのは中2の2学期。



近所に住んでいて小学校も一緒だったが彼らは会話を交わしていない。きっかけが起きるまで。



ミロクは一匹狼で口ではなく目で物を言うタイプで、恭介のひょうきんな明るさが大嫌いであった。



恭介も、暗く誰も自分のテリトリーに近づかせない雰囲気のミロクに最初は声をかけようともしない。



中2の2学期、夏休みが終わり来年の受験にも意識し始めた頃、二人の関係が交錯した。



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